物流倉庫には欠かせないネステナー、今さら聞けないその特徴や材質、導入メリットについて
ネステナーとは
ネステナーとは、アメリカの会社で、限られたスペースを最大限に活用できるよう開発されたスチールのラックを、日本のエレクターという企業が製造販売するようになり、急速に日本の物流倉庫でも広がっていった非常に便利なラックの事です。
ネステナーの語源は英語で「鳥の巣」という意味ですが、使わない時には入れ子にして省スペースで重ねて収納する事が出来ます。
この様子がまるで鳥の巣のようだという事でこういったネーミングになったんだそうです。
ネステナーの材質や種類
ネステナーはオールスチールです。ステンレスやスチールの棚を倉庫内に設置しようとした時、レイアウトの事などを考えるとどうしてもつなぎ目にパイプをかませ、そこに接合する部品やねじなどが必要になってきますが、ネステナーは溶接で一つの独立したラックとなっていますので強度が高いのが特徴です。
ネステナーには正ネステナーと逆ネステナーがあり、それぞれ組み合わせて使用する事によって、コストパフォーマンス向上が狙えたり、収納スペースにオリジナリティを加える事が出来ます。
また、ネステナーには連結金具でネステナー同士を結合させたリ、1台のネステナーにさらに中棚を付けて2段にしたり、両サイや後ろ側にガードを取り付ける事で積み荷が落ちないようにするなど、オプションを使う事でさらに自在な使い方が可能になります。
ネステナーを使用するメリット
このネステナーが急速に広がっていった背景には、狭い日本で物流量が増加した事が関係しているといえます。その収納効率は、ネステナー不使用時の3倍から4倍とも言われ、狭い倉庫でも空間を上手に利用する事ができる事が最大のメリットとなっています。
アド⇒逆ネステナー レンタル
また先にも触れましたが、使用しない時には重ねておけるので棚などを常設してしまうのに比べてよりスペースを有効に活用できます。
地震大国でもある日本では、上に積み重ねると災害時に倒壊の恐れがあり危険ですが、このネステナーが優れた点は、耐震性や安全性が高いというところです。
固定されていないのでいつでもレイアウトを変更でき、現代の物流システムにとてもマッチした製品だといえます。